産休中の社員が保育園に「あえて落ちる」が続出すると会社にとってのデメリットは?

数年前、匿名ブログの投稿からはじまった「保育園落ちた」騒動をきっかけに「ホカツ」が注目を集めるようになりました。

「ホカツ」とは保活、子供を保育所(主に認可)に入れるための活動のことです。

働くママにとって、「ホカツ」の成功は今後の働き方を左右する一大事でもあります。

それなのにあえて「ホカツ」に失敗し、育休を延長する女性社員が増えているというのです。

一体どういうことなのでしょうか。また会社側に及ぼす影響はあるのでしょうか。

人気の高い園を狙って落選する理由

働くママたちが「ホカツ」に真剣になるのは、職場復帰を目指しているから。

けれども一部のママたちは、受かる見込みのない人気の保育所に入所を申し込んでいるのです。

それもこれも、保育園の落選通知を手にするため。落選通知とは、自治体が発行する「不承諾通知」や「入所保留通知」といった書類のことです。

現在の育児・介護休業法では、子どもが1歳になるまで育休を取ることができます。

対象者は最大で67%の育児休業給付金が支給される制度となっており、最長で2歳になるまで延長することも可能です。

育休を延長するためには保育園の落選通知による証明が条件となります。

証明書を入手するために、最初から入れない園を狙って落選し、育休延長を考えるママたちがいるということなのです。

しかし、入るつもりのない人が申請したことで、

本来入所すべき人が入れないばかりか、

雇用主である会社側にもデメリットを生じさせているのです。

育休延長で職場復帰が遅れたら?5つのデメリット

1.対象社員のスキルがさびつく
育休を延長すると、2年もの時間が経過することになります。ビジネスの変化は著しく、時代によって必要とされるスキルや技術も変わります。

職場から離れる時間が長いほど、現役感はなくなってしまいます。

ブランクが大きくなればなるほど、市場での人材価値が下がり、取り戻すのに時間を要します。

 

2. 職場になじむのに時間がかかる
スキルと同様、会社も異動などさまざまな変化があります。

育休を終え、戻ったら知らない上司、知らない同僚、部下……という状況では、本人のモチベーションも下がってしまいます。

仕事の停滞、復帰してすぐの離職などにもつながりかねません。せっかく育ててきた人材を失うことになります。

 

3. 新しい人材の確保、穴埋めの負担
長い間ポジションが空くということは、代わりの人材を確保する必要があります。

一時的ではありますが、求人や採用、教育などの面で手間やコストが増加することに。

 

4. 他の社員の不満も募る
長期で休む社員をフォローするためには、周囲の理解やフォローが不可欠です。

会社のためにと最初は引き受けてくれても、育児休業をしている社員、会社への不満につながることも考えられます。

 

5.事務手続きが煩雑になる
必要条件がイレギュラーなこともあり、申請や手続きなどが煩雑になるケースも。

早く復帰したほうが得!という認識をもってもらう

産休や育休は、働く女性に認められた当然の権利です。

またあえて「ホカツ」に失敗し、育休を延長することもルール違反ではないのです。

しかし、職場復帰が遅れることは、本人のキャリアにとっても、会社にとってもデメリットがあることは否めません。

そもそも、なぜ育休を延長するのかというところがポイントです。子どもと長く一緒にいたいという考えだけでなく、職場復帰が難しい環境だからかもしれません。

早期復帰を推奨し、超短時間勤務導入したり、保育費用の上限を引き上げたりするなど、独自の環境整備に尽力する企業もあります。

働く女性の視点に経ち、早期復帰をメリットに感じるような施策を考えるなど、発想の転換が必要になってくるでしょう。

アラーミー事務局

Alarmeeでは、
サービスの他に記事でも企業サポート!
企業の健康課題や経営者、人事総務向けの知って得する情報やAlarmeeをご利用いただいた企業様の体験等を発信していきます。